住宅購入を検討している方にスケルトン・インフィル構造とは何かを解説
日本の住宅は古くなれば建て替えるというスクラップアンドビルドの考え方で建てられています。
一方でスケルトン・インフィルという新たな構造を持つ住宅も注目されているのです。
家を購入する際のスケルトン・インフィル構造とは何か、そしてメリットやデメリットについてご紹介します。
家を購入する場合のスケルトン・インフィルの構造とは
念願のマイホームを手に入れても、その住宅の平均的な寿命は約26年というデータがあり、これはイギリスの75年や、アメリカの44年と比べ極端に短いものと言えます。
また住み続けているうちに子どもが増えたり、転職があったり、あるいは老後のことなどそのときどきのライフステージに合った間取りや作りではなくなってくることもあります。
そういったときに、ひとつの選択肢としてスケルトン・インフィルといった建築方法があり、元々はオランダで生まれたものですが、日本でも徐々に環境整備が進んでいる工法です。
スケルトン・インフィルとは、構造躯体と設備を別々のものとして捉え、それらを分けて建築する工法のことで、マンションなどで多く採用されています。
この建築方法で建てられた住宅であれば、建物本体の寿命は100年ほどとなり、建て替えの必要もなく長い間住むことができるのです。
メリットとしては、後々の間取り変更などのリフォームが比較的簡単におこなえることで、ライフステージの変化に柔軟に対応できる点です。
またメンテナンスのしやすさや耐久性の高さといったメリットもあり、安心して長く住むことができるという今まで日本にはなかった考え方の建築工法です。
スケルトン・インフィル構造の住宅を購入するデメリット
この工法で建てられた住宅の特徴として、耐久性が高いという点が挙げられますが、これは逆に言うとそこにコストがかかるというデメリットがあるということです。
構造躯体の寿命が100年というスケルトン・インフィル構造ですので、その年数を耐えられるだけの頑丈な作りにしなければならず、建築費用がかさみます。
しかし、通常の住宅であれば築30年ほどでリフォームとなることを考えれば、子どもや孫の代まで引き継げるこの工法のほうがローコストであるとも言えます。
また分譲マンションであれば、間取りの変更に伴い隣室のリビングとこちら側の寝室が隣接する場合もあり、騒音といった問題が発生する場合があります。
ただ、子どもが独立し夫婦だけで暮らせる住宅を購入しようという場合は、この先間取りの変更も必要ないので、一般的な住宅のほうが向いているとも言えます。
他にも老後のことを考え、バリアフリー住宅をお探しといった場合も、スケルトン・インフィル構造を選ぶよりは、最初からバリアフリーの設計の住宅を選ぶと良いです。
まとめ
これから日本の住宅も、建て替えに対しての考え方が変わっていくことになるかもしれません。
建て替えるよりは初めから頑丈で耐久性のある住宅を選択するという風潮になりつつあります。
またエコという視点においても、これからの時流にぴったりの工法と言えます。
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